香り高き柚子天空の地で育つ

最高峰の香り、「青い柚子」

西米良村「青い柚子」。それは、柚子本来の香りを最大限に活かすための柚子。香りのための柚子。果汁はあまりありません。宮崎県の山深く、西米良村。そこで、8・9月の限られた期間に収穫される香りの良い青柚子を、「青い柚子」と名付けました。未熟で、皮が厚く、色が濃いのが特徴です。

香り高き柚子を生む寒暖差

西米良村は米良三山(市房・石堂・天包)が腰を据え、96%が山林の村。その中でも柚子園は、標高高く天空の地。山の朝晩は冷え込みが強く、冬は霜が降り凍結します。日中は暑く、夏は気温の高さが日本一を記録するほどです。朝昼夜、夏と冬、その寒暖差の大きな西米良の気候が、柚子に香りを蓄えます。

手で持っている青い柚子の画像
柚子と手持ちの青い柚子の画像

西米良村の宝、希少な柚子

「青い柚子」は、とてもデリケートで傷つきやすく、柚子の枝には大きな棘があるため、収穫にはとても神経を使います。ひとつひとつスポンジを使って丁寧に収穫します。一般的に黄柚子になれば皮も厚くなり、傷もつきにくくなるため、黄色になるまで待ってから収穫する方が楽なのが本音です。青い状態の柚子で収穫するのにはリスクが伴います。それでもこの「青い柚子」の豊かな香りにはそれを超える魅力があり、農家の努力により収穫されています。

柚子の木の画像

はじまりは原生していた実生の柚子

西米良の柚子は、もともとその土地に自生していた実生の柚子がはじまりです。実生の柚子は棘が太く長く、手入れにも苦労します。その分、香り深く、味わい深く、とても格調高い芳醇な柚子果実を実らせるのです。柚子は苗から実をつけるまで約20年かかります。そのため、今では、早く実をつけるように、接ぎ木で育てた柚子が主流です。しかし、西米良の柚子は接ぎ木したものにも、実生の柚子のDNAが残っており、香りのよい実生の柚子の特性が備わっているといえます。

柚子の皮をすりおろしたイメージと柚子のイメージ

料理人を魅了する格調高い豊かな香り

「青い柚子」は、香りが違います。その格調高い芳醇な香りの柚子は、一流レストランのシェフや割烹の料理長にも認められ活用されています。「この柚子は違う。」違いのわかるプロの方々からとても高い評価を得ているのが「青い柚子」です。まずは、お吸い物に、皮をすりおろして加えてみてください。高級料亭のような味わいに変わります。